自己評価が低い人の特徴と心理的原因!自己診断や高める方法も

自分を変える方法

自分に自信が持てない人が、今とても多いです。これは自己評価が低いことが原因で、対人関係や仕事でも支障が出ることがあります。

自己評価が低いことは自分でも気づきにくいため改善が難しいものです。そこで今回は、自己評価が低い人の特徴や心理、改善方法を解説していきます。

必要以上に自己評価が低い人は損してる?

日本人は自己評価が低い傾向があると言われています。あなた自身や、身の回りの人にも自己評価が低いことで悩んでいる方もいらっしゃると思います。では、必要以上に自己評価が低い人は損をしているのでしょうか? 近年、日本の社会でも個人の能力や発言がより重要になってきています。

このような時代の流れにおいて、自己評価が低いことは損をすることも多いです。自己評価が低い人は、新しいことにチャレンジすることやチャンスを自ら掴みに行くことを苦手としています。

このため、ビジネスチャンスに消極的であったり成功を逃してしまうことが多いです。また、自己評価が低い人は向上心を持てなかったり相手を信頼することができないことが多く、成長や貴重な友人関係を築くチャンスを逃してしまうこともあります。

また、必要以上に自己評価が低いことは、自分を過信していることと同じで、自分を客観的に見ることができていないと評価されてしまいます。大切なのは、等身大の自分と向き合って自分をもっと知ることです。 今回は、自己評価が低い人の特徴や心理、改善方法を解説していきますので、低い自己評価から抜け出すきっかけにしてみてください。

自己評価が低い人の特徴

こちらでは自己評価が低い人の特徴を紹介します。自己評価が低いと、自分に対して不自由な行動をとってしまいます。また、人間関係でも自分を抑えたりすることが多く、ストレスを溜め込んでしまっています。

自尊感情が低い

自己評価が低いの特徴として、自尊感情が低いことが挙げられます。自分には価値や能力がない人間だと思う傾向があり、悲観的な考え方をしていることが多いです。また、自分を過小評価したり自己嫌悪することも多く、自己無価値感を抱いています。

そして、行動の基準が他人であることが多く、自分のことより他人を優先する傾向もあります。このため、無理なお願いを断ることができなかったり自分の感情を抑えることも多く、常にストレスを抱えている状態になっています。

自己効力感をを持てていない

自己評価が低い人は、自分の能力に自信が持てません。自分の能力や努力をすれば問題を乗り越えることができるという「自己効力感」を持っていないため、努力することや新しいことに取り組むことに抵抗があります。

新しいチャレンジや努力に積極的になれないため、不満がある現状から抜け出せなくなっていることも多いです。また、実際の能力や経験と自分のイメージが離れすぎているため、「自己不一致」を起こしてしまっています。

人間関係を上手く築けない

人間関係を上手く築けないことも自己評価が低い人の特徴です。自分を信頼できないだけでなく、他人を信頼できないことも多いです。親しくなっても、信頼ではなく条件付きの信用であるため、深い関係を築くことがあまりできません。

交友関係の傾向も、常に嫌われないか不安になっている「不安型」や他人との深い関係を避ける「回避型」の傾向を持っています。不安型と回避型の両方を持っていることもあり、孤立してしまったり人間関係でストレスを抱え込んでしまっています。

自己評価が低い人の性格

次に自己評価が低い人の性格を紹介します。自己評価が低いことで、自分の意見や気持ちを抑えることが多いため、ネガティブでコミュニケーションが苦手な性格になってしまっていることが多いです。

自分に厳しく完璧主義

自己評価が低い人の性格として多いものが、自分に厳しく完璧主義であることです。自分が行うことに完璧を求め、思い通りにいかないと自分の無能さを責めようとします。自分ではコントロールできない対人関係や他者の評価にも完璧を求めるため、常にフラストレーションを抱えています。

また、失敗を極度に恐れているために難しいことや新しいことにチャレンジすることも苦手としています。実際にチャレンジしても完璧を求めすぎてしまうため、すぐに挫折してしまい長続きしません。

他人の目を気にしすぎる

他人の目や評価を気にしすぎることも自己評価が低い人の代表的な性格です。自分を客観視したり受容できずに、他人からの評価だけに自分の価値を見出しています。このため、自分の感情や意見を抑えてしまうことが多く、他人優先するような行動をしてしまいます。

交友関係でも、相手の顔色ばかりうかがってしまったり、自分が我慢することでその場をしのごうとする傾向があります。そして、些細な誤解でも自分を責めてしまうため、深い関係になることを避けようとすることも多いです。

褒められても素直に喜べない

自己評価が低い人は褒められても素直に喜べないことがとても多いです。自分を低く評価しているため、実際に褒められても「お世辞で言ってる」「自分は褒められるような優秀な人間ではない」と考えてしまいます。このため、褒められても逆に落ち込んでしまうことも多くあります。

また、自分に対するプラスの言葉を無意識に聞き流していて、ネガティブな言葉ばかり意識してしまう傾向もあります。褒められたことを思い出せないばかりでなく、何気ない一言を深く考えてしまい、自分を責める機会を増やしてしまっています。

自己評価が低くなる心理的原因

こちらでは自己評価が低くなる心理的原因について解説していきます。自己評価が低くなる原因には、過去の対人関係や思い込みが大きく影響しています。

一度低い自己評価をつける癖がついてしまうと、抜け出すことができず苦しんでいることも多いです。 自己評価の低さの改善や、自己評価の低い人と上手に付き合うには原因や心理を把握しておくことが大切です。代表的な4つの原因を解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

家庭環境

自己評価が低くなる原因として考えられるのが家庭環境です。特に幼少時代の親との関係性が大きく自己評価に影響します。親との関係性に問題があり、ありのままの自分を認めてもらうことができていないと自己評価は低くなります。 ありのままの自分を認めてもらえない関係は、親の養育態度に問題があることが多いです。自己評価が低くなる養育態度は、「支配」と「拒否」の2つが考えられます。

支配的な親の場合、結果を出すことや規律を守ることを重視する性格になり、他者承認でしか自分を評価できなくなります。他人と比べたり関係を拒否するタイプの親のであると、劣等感が強くなる傾向があります。 このように条件付きの愛や親からの拒否を受け取った子どもは、自尊感情が低く自己評価が低いまま大人になってしまいます。

対人関係でのトラブル

対人関係も自己評価が低くなる心理的原因になります。思春期の対人関係は特に自己評価に影響しやすく、大人になっても自己評価の低さを引きずることが多いです。思春期は自意識が高くなりやすいため、些細な一言やいじめなどの体験がトラウマとなり自己評価の低さを引き起こします。

またイケメンや美人、突出した才能などがある人も自分の一部分しか評価されないという悩みを持ったり、攻撃のターゲットにされることが多いです。このため、うまく自己評価ができなくなったり、自分を嫌いになり責めてしまうようになることもあります。

他にも就職活動や進学の面接、恋愛も関係することもあります。相手から直接批判されたり拒否される経験をする人も多く、これらの経験が忘れられず自己評価を低くする原因となることも多いです。

欲求不満を感じている

自己評価が低い人は、現状に不満を感じています。自分の能力や対人関係などに不満があることが多いですが、自己評価が低いため行動を起こしても変えることができないと考えています。

このため、不満を抱えているが行動できないという状態が続き、負の連鎖から抜け出すことができません。 また、自分の価値を他者承認でしか認めることができないことも特徴です。自分で自分を承認することができず、自分を責めたり他人の顔色をうかがうという行動に出てしまいます。

低い自己評価のため行動を起こせないことや、他者承認を意識しすぎているため欲求不満を解決できないばかりか、より不満が溜まり攻撃的になってしまいます。この状態では自己実現を求めることができず、やりたいことや好きなことを見失ってしまいます。

自己認識がうまくできていない

自己評価が低い人は、自己認識がうまくできていません。実際の能力や長所、経験などと自己評価が離れすぎてしまっているため、「自己不一致」を起こしてしまっています。 この状態では自分を客観的に評価することができず、今までの経験やトラウマから作られた低い自己評価を自分の能力として見てしまいます。

経験やトラウマから作られた自己評価は認知の歪みであることが多いですが、認知の歪みであると気づくことができず縛られています。 このため、自分のことを考えてもマイナスの認知しかできないため、自分を責め続けることが増えてしまいます。

そして、自分を責め続けていくうちに自己評価も低くなり、他人の些細な一言にもネガティブな受け取り方をするようになってしまいます。

自己評価が低い人との付き合い方

自己評価が低い人はなかなか心を開いてくれないものです。また、自分を責めてしまうことも多く、落ち込んでしまうこともよくあります。第三者が協力することだけでは解決できないことも多く、深く踏み込み過ぎるとお互いに疲れてしまうこともあります。

では自己評価が低い人と付き合うにはどのように付き合うと良いのでしょうか?こちらでは、代表的な場面での自己評価が低い人との付き合い方を解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

自己評価が低い彼女との付き合い方

彼女が自己評価が低く、辛い思いをしている時につい救ってあげたくなるという男性も多いでしょう。しかし、親しい関係だからといって相手に適切なアドバイスができるとは限りません。大切なのは、共感しながら相手を理解する傾聴です。

自分の意見を押し付けないようにしながら、しっかりと話を聴くようにしましょう。また、お互いに無理をしないことも重要です。話しやすい環境を作ることや、お互いのルールを確認して負担にならない関係を作ることを意識してください。

自己評価が低い夫との付き合い方

夫婦でも相手の課題に踏み込んでしまっては険悪な空気になってしまいます。恋人関係と同様に、話しやすい雰囲気を作ることや傾聴を行うことをしっかりと意識しましょう。お互いの不満を解決するときも、条件付きの意見を避け具体的な事実を中心に話すことを心がけてください。

また、無理のない範囲で良いので、ありのままの夫を受け入れてあげるとより効果的です。自己評価が低いことを改善する際にも、決断して行動することは夫の課題だと意識して踏み込み過ぎないように気を付けましょう。 無理をしてしまっては、どちらかが辛くなってしまうので日ごろからしっかりと話合うこと、お互いを思いやる気持ちを忘れないことも重要です。

自己評価が低い部下との付き合い方

自己評価が低い部下とは、話しやすい関係を作ることでうまく付き合うことができます。自己評価が低い人は直情型の上司を苦手とすることも多いため、冷静にサポートできる関係を築きましょう。 批判的で感情的な指導はできるだけ避け、指導するときには具体性を意識して相手を委縮させないことを心がけてください。報連相をしやすい関係を作るだけでも、自己評価が低い部下との関係は円滑になるので、ぜひ参考にしてみてください。

あなたは自己評価が低い?自己評価が低い度診断!

自己評価が低いことは自分でも気づきにくいものです。こちらでは、自己評価が低い度合いを診断する10個の項目を用意しました。自分の自己評価が低いのか診断するために活用してみてください。

  1. 自分が我慢すれば上手くいくと思うことがよくある
  2. でも、どうせが口癖
  3. 褒められても不安な気持ちになる
  4. 会議や話し合いでは自分の意見を言わない
  5. つい自分に負担をかける行動をしてしまう
  6. 失敗したことをいつまでも引きずってしまう
  7. 上下関係を意識しすぎてしまう
  8. 将来について悲観的
  9. 容姿や能力が他人より劣っていると感じる
  10. 過程よりも結果を重視する
  11. SNSで他人の投稿を見ると憂鬱になる

多く「はい」に当てはまった方は自己評価が低い可能性があります。もしかすると低い自己評価の影響で自分を責めてしまっているかもしれません。自分の一番の味方は自分自身です。

できたことを思い出したり好きなことを思い出して、たまには自分を褒めてあげてみてはいかがでしょうか。 また、自己評価が低いことは自分の弱点をしっかりと把握しているとも言えます。

あとは、自分の長所を見つけて弱点を克服していけば、より魅力的な自分になれるはずです。無理をせず、少しずつ前に進むために行動を起こしてみてはいかがでしょうか?

自己評価を高めるための4つの方法

こちらでは自己評価を高めるための方法を紹介していきます。自己評価が低いことはすぐに改善するものではありません。しかし、少しずつ自分を受け入れ一歩一歩踏み出していくことで自己評価を高め、自信をつけることができます。

自分と向き合う

自己評価を高めるためには、自分と向き合うことが重要です。自己評価が低い人は自分を低く評価しすぎていて、客観的に見ることが出来ていない状態です。

少しずつでも良いので、冷静に自分を見ていくことが自己評価を高めることに繋がります。 自分と向き合うときには、「今ここ」を意識したマインドフルネスも効果的です。

今ここの自分がいる場所、感じていることを認識することで冷静な状態になることができます。このときに、今すぐにやる必要がないことや自分がコントロールできないものもしっかりと考えましょう。

そして、今ここの安全な場所で自分がどうなりたいか何が好きなのか、他人よりもちょっとできることを思い出していきましょう。長所とは絶対的に優れたものである必要もありませんし、磨くことで伸ばすこともできます。小さくてもいいので、自分の良いところを探していきましょう。

考え方を少しずつ変える

自己評価が低いことを改善するには、考え方や感じ方を少しずつ変えることも効果的です。自己評価が低い人は、自分は変われない・成長できないという思い込みを持っていることが多く、行動の妨げになっています。

まずは人は変われること、努力を重ねることで成長できることを意識しましょう。 また、自分の価値は自分で見出していくものです。他者からの承認を求めていては本当の成長はできません。

自分にできることは、自分が最善だと思う一歩を踏み出すことです。自分ができること、コントロールできることをしっかりと把握するだけでも自己評価を高くすることができます。

小さな努力や経験を積み重ねる

自己評価を高めるためには、努力と経験を積み重ねて自信をつけることがオススメです。ポイントはとにかく小さなものから始めてみることで、あまりに無理な目標は避けましょう。まずは、身近な目標を立てたりハードルの低いタスクを考え、続けることを第一に挑戦してみましょう。

そして、できたことを記録したり思い出す癖をつけると、より自分の成長を実感できます。結果を残している人も地道な努力を行っていること、小さな成長でも前進だということを意識しておくと気持ちも軽くなります。少しずつでも積み重ねていくことで、本物の自信を身につけることができます。

カウンセリングを受けてみる

過去の出来事によるトラウマや環境による認知の歪みがあるときには、カウンセリングを受けてみることも効果的です。自己評価や自分に対する考え方や行動を変えることは、一人では難しいこともあります。プロの手を借りることで、より自分をいい方向に変えるきかっけを掴むことができます。

また、親しい人に相談しても適切なアドバイスを受けることができないことも多いため、プロのカウンセラーに傾聴してもらうほうが有効です。低い自己評価に苦しんでいて自分一人ではどうしようもない、親しい人に相談しても落ち着かないという時にはカウンセリングを検討してみてください。

ありのままの自分と向き合うことが大切

自己評価が低いままでは、自分を追い込んでしまいます。過去の出来事や他人の評価は変えることができませんが、自分や未来は変えていくことができます。過去の出来事からも、プラスの要素を見出すことも可能です。自己評価が低いことからも何か見出すことができるのではないでしょうか?

大切なのは、今ここのありのままの自分と向き合うことです。自己評価が低いままでは、自分を悪く見てしまいます。少しでも他の人より好きなこと、できることを思い出し等身大の自分を見つけていくことで、自己評価が低いことは改善できます。

いきなり等身大の自分を意識することが難しい方は、「自己評価が低い自分」を受け入れることから始めてみてください。今の状態もあなた自身です。自分を責めることではなく、過去の自分や今の自分をしっかとり受け入れてあげましょう。

そして、自分がベストだと思った行動を積み重ねていくことで等身大の自分を見ることができるようになり、本物の自信をつけることができます。無理をせず小さなことから積み上げて、もっと魅力的な自分を目指してみてはいかがでしょうか?

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