外に出たくない、家から出たくないときの心理とは?無気力状態の主な原因

自分を変える方法

「仕事に行かなくてはいけないのはわかっている。けれども、体がだるくて動かない。」そんな悩みを抱いたことはないでしょうか。気持ちと体がバラバラの状態だとストレスを感じ、精神的に余裕がなくなってしまいます。

まずお伝えしたいのは「家から出たくない、面倒くさい」と思うことは、決して悪いことではないということ。気が乗らないのにがんばっているあなたは、とても素敵です。今よりももっと生きやすくなるために、考え方や習慣に新しい価値観を取り入れてみましょう。

今回は「家から出たくない」と思う理由や対処法などをご紹介します。自分の心を重くしている原因を知り、適切な対処法を考えましょう。この記事を参考に、今よりも足取りが軽くなる毎日を過ごしてくださいね。

休日、無力感に襲われる…

毎日仕事をがんばる中で「休日こそはやりたいことをやるぞ!」と思っていたのに、いざ休日になると体が動かない。そんな経験がある人は少なくありません。ときには楽しみにしていた予定すらもキャンセルしてしまう場合もあるでしょう。

やりたいことはあったのに、結局ダラダラして過ごしてしまう…。アクティブになれない自分に自己嫌悪を感じたり、休日を満喫している友達のSNSを見てむなしさに襲われてしまったりすることもあります。

休日に無力感に襲われる場合、まずは体をしっかりと休めることが必要です。心も体もアクティブになるためには、健康で余裕がある状態を作ることから始めましょう。

外に出たくない主な原因

心身に余裕がある状態を作るためには、体や心が重いと感じる原因を知る必要があります。まずは今の自分の状態を理解することで、充実したアフターファイブや休日を過ごすためのヒントが見つかるでしょう。

ここでは「外に出たくない」と思う原因として挙げられるものを5つご紹介します。体や心を疲れさせている原因と向きあうことで、ベストな解決方法を見つけていきましょう。

1.仕事などで疲れている

毎日の仕事で疲れていると、外に出る気力がなくなります。特に女性は「外に出かける」ということ自体にスキンケアやお化粧などの準備が必要です。シャワーを浴びる場合、ロングヘアーの女性であればブローをするまで1時間以上かかるケースもあるでしょう。

疲れた体を引きずって、大きな労力をかけてまで外に出ることに面倒くささを感じるのは自然なことです。よほど理由がなければ、外に出るよりも「まずは体を休めたい」と思うでしょう。

2.気圧の影響で体が重い

気圧の変化により、自律神経のバランスも変わります。自律神経が乱れるとだるさや吐き気、頭痛など不快な症状に悩まされがちです。気圧は大気の状態によって変化するため、習慣で症状を緩和することはできても完全に防ぐことは困難です。

気圧の変化による不快感は、人によって感じ方が違います。そのため「気圧が低くてつらい、頭が痛くて動けない」と悩んでいても、相手には理解されないことも。つらさへの価値観の違いでトラブルを招くこともあります。

3.元々外に出るのが苦手・好きではない

外に出るのが苦手な理由には、元々の性格が影響している可能性があります。「本当は外に出たいと思っているのに体が動かない」のではなく「家で過ごすのが好き」「静かな場所で一人で時間を過ごすのが好き」というタイプです。

特に人付き合いが苦手な人や人混みが苦手な人は、わざわざ外に出かけなくても「家」というパーソナルスペースで十分楽しめるため、外に出ることに面倒くささを感じます。安らぎを感じられる場所は人それぞれなので、決して休みに外に出る人間が正しいというわけではないのです。

4.人混みなどに疲れている

毎日満員電車に乗ったり人混みをかき分けて通勤・通学したりしている人は「休みの日くらい、人が少ない場所で過ごしたい」と思いやすい傾向にあります。家であれば一人で静かに過ごせ、オンライン以外で他人の影響を受けることはほぼありません。

一人で過ごすことが好きな人であれば問題ありませんが、本来は外でフラストレーションを発散したいと思っているタイプであれば、何かしらの改善が必要だといえます。心身が疲れた結果、適切なストレス発散すらもできない状態になっているためです。

5.外に出るまでが面倒くさい

着替えてすぐ外に出られる人であれば大きな問題ではありませんが、外に出るまでのタスクが多い人は外出に面倒くささを感じます。また駅や目的地までの距離が遠いほど外出によるコストは増えるため、面倒くささは大きくなるでしょう。

人によってはシャワーや着替え、ブロー、スキンケア、メイク、歯みがき、洗い物、洗濯と、家を出るまでに2時間以上かかる場合も珍しくありません。必要になるタスクを想像すると気持ちが負けてしまい、「最初から何もやりたくない」と思ってしまいます。

外に出たくないときの心理

外に出たくないときの気持ちは、人には言葉で伝えづらいものです。「面倒くさい」と正直にいうと「だらしない人」だと思われてしまいそうで、親しい人に相談をしづらいこともあるでしょう。

ここでは、外に出たくないときの心理を3つご紹介します。対処法を考える場合も、誰かに相談をする場合も、まずは自分の心理の根本的な原因を明確にすることをおすすめします。自分の心を知ることによって、相手に伝わりやすい言葉を考えることもできるでしょう。

1.面倒くさい

「面倒くささ」の種類はさまざまです。準備が面倒くさい、移動が面倒くさい、人混みで疲れるのが面倒くさい、外出先での人付き合いが面倒くさい…。いかなる場合でも外出によるメリットよりもデメリットが大きくなっている状態です。

面倒くささを乗りこえるためには、メリットを上げるかデメリットを下げる必要があります。しかしその調整すらも面倒くさい作業ではあるため、思考を投げだし「最初から何もしないことが一番面倒くさくない」という結果になるケースが多いでしょう。

2.何もしたくない

心身が疲れ果て、無気力になってしまっている状態です。ストレス発散や気分転換すらもやる気が起きずに、ただ体を休ませたいと思っています。余計なことは何も考えず、生きるために必要最低限のこと以外はやりたくない状態です。

何もしないことによって心身がリフレッシュするのであれば適切な時間の過ごし方ですが、何もしなかった結果「また時間を無駄にしてしまった」と落ち込んでしまう場合は、過ごし方や考え方を変化させる必要があるでしょう。

3.がんばれない

「有意義なことをして過ごしたい、外に出て充実感を得たい」と思っているのに心が付いてきてくれていない状態です。無理やりがんばろうとすると涙が出てきてしまったり、体調が悪くなったりしてしまうことも。

また「がんばっても無駄」と自分に諦めてしまっている可能性もあります。がんばって外に出たとしても得られるものが少なく、がんばりに対して価値が低いという認識を持っています。

お出かけの予定が面倒…気分が上がらない…

外に出る口実を作るためにせっかく予定を立てたのに、楽しみな予定すらも面倒に感じてしまうこともあるでしょう。場合によっては、わざわざ嘘をついてまで予定をキャンセルしてしまうケースもあります。

無理やりのように体を起こして外に出ても、内心では「早く帰りたい」と思ってばかり。気持ちをそのまま表現すると相手が嫌な思いをしてしまうため、嘘の笑顔を作ってさらにストレスをためてしまいます。

もしも外出先では楽しめた場合でも、家に帰ると疲れが何十倍にもなって押しよせます。「行かなければよかった」と思うこともあれば、「楽しかったけれど、こんなに疲れるのならもうしばらくは誰かと出かけなくていいな」と思うことも。

家から出たくない・外に出たくないときの対処法

自分の心理状態や「外に出たくない」と思う原因を理解できたら、いよいよ対処法を考えていきましょう。他の人にとってのベストな方法ではなく、自分にとって最も無理なく心地よい方法を見つけることが大切です。

ここでは「家から出たくない・外に出たくない」と思ったときの対処法を3つご紹介します。誰にとってもベストな方法はないため、少しずつさまざまな方法を試しながら自分にとってベストな対処法を見つけてくださいね。

1.無理に外に出ようとがんばりすぎない

体や心が重いときには、無理に外に出ようとがんばりすぎないことが大切です。外に出て多くの人と会っている人が偉いわけではありません。自分の心の状態を知り、必要なタイミングで休息を取りバランスを整えることが大切です。

外に出ようとしても体が動かないときは「今は外に出るべきではない」という心の合図かもしれません。今は一人でゆっくり家の中で過ごし、心身を整えましょう。ハーブティーや半身浴など、気持ちが安らぐ過ごし方をおすすめします。

2.心と体を休めることを一番に考える

「何をしたら一番心身が安らぐか」を考え、実際に取り組んでみましょう。一日中テレビやゲームを楽しんでもいいですし、少し高級なお菓子や食材を取りよせるのもワクワクします。人によっては、窓を開けて季節の風を感じながらゆっくりお昼寝をすることが、最も癒される方法であることも。

「心と体の休め方」は千差万別です。手の届く範囲からで構わないので、まずはいろいろ試すことが大切です。もしも気持ちが落ち込んでしまっている場合は、いい香りの入浴剤を入れてゆっくり湯舟に浸かることから始めてみてはいかがでしょうか。

3.疲れすぎる環境から離れる

心身が疲れて外に出られない人は、今いる環境と相性が悪いのかもしれません。休む暇もないくらいに忙しい職場のほうがモチベーションが上がるという人もいれば、自分のペースでゆっくりと作業できる環境のほうが心が安定するという人もいます。

性格や個性に正解がないように、職場環境の相性にも正解はありません。今の環境から離れる選択肢も持てるのです。「大変なのは自分だけじゃない」と自分を追いつめる必要はないため、可能な範囲で環境を変えるよう努めましょう。

外出したくない日があってもいい。自分の心を大切にしよう

長い人生、常に前向きに生きていくことは困難です。仕事や学業へのモチベーションが高い日もあれば、周りと比べて落ち込んでしまう日も当然あるでしょう。特にインターネットが当たり前に身近にある現代では、SNSで「他人と自分の違い」が浮きぼりになります。

しかし、SNSで見えるのは相手の表面的なごく一部分でしかありません。幸せそうに見える人も、実は眠れなくなるほどの悩みを抱えている可能性があります。人は多面的な生き物です。明るくポジティブな一面もあれば、悲観的になってしまう日があるのは当然です。

人間に感情の波がある限り「外に出たくない」と思う日は決して珍しいものではありません。自然に感じた気持ちを否定するのではなく、心のバランスを整える方法を見つけましょう。何より優先するべきものは、自分の心のコンディションです。

生活に支障が出たら、専門医に相談しよう

今回は、家から出たくない・外に出たくないと思う理由や対処法などについてご紹介しました。「家から出たくない」という気持ちは自分でも深刻な悩みとして捉えづらく、モヤモヤを放置してしまう人も多いでしょう。

「外に出ることが面倒くさい」という状態だけであれば大きな問題はありませんが、自分を否定してつらくなってしまったり必要以上に悲観的になったりする場合は、心のリフレッシュが必要です。自分の力だけでは難しいときには、心の専門医に相談をするのも一つの手段です。

悩みは一人で抱え込むとどんどん悪い方面に考えてしまいがち。苦しみや心の内を周りにシェアして、新しい価値観を取り入れながら一歩ずつ歩んでいきましょう。

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