初対面の男性と話す時、親しい男性と話す時など、自分と相手の関係性によって、自分との距離感を意識する人は多いでしょう。
初対面の男性や、そこまで親しい間柄ではない男性に近づかれると、何をされるかわからない、という防衛本能が働き、違和感や不快感を覚えるのですが、好きな男性に近づかれると、緊張してドキドキするものです。
そこで今回は、距離が近い男性の心理や対処法、パーソナルスペースについて解説していきます。
距離が近い人の心理を解説
心理① 好きな女性と親しくなりたい
好きな女性と親しくなりたいと思っている男性は、単純にその女性のことが好きで、もっと親しくなりたい、近づきたいと思って、距離が近くなってしまいます。女性のことが嫌い、または無関心なのであれば、興味がないので、わざわざ近づく理由がありません。
こういった男性は、好きな女性だけに近づくのであって、好きな人以外の女性に対しては、適切な距離をとって話します。好きな女性に近づくことによって、自分がどう思われているのか、嫌われていないかなど、好きな女性の反応を確かめるために有効な手段なのです。
男性と話してみて、男性が顔を赤らめたり、目が泳いでいる、笑顔が多いなどの表情や行動もあれば、女性のことが好きだというサインの可能性が高いので、自分も男性のことが好きになったのであれば、アプローチしてみる価値はあるでしょう。
心理② 女性のことが可愛らしいから
女性のことが可愛らしいと思っている男性は、その女性に興味があり、可愛いので無意識のうちに女性を守ってあげたいと思い、距離を近づけてくるのです。
しかし、こういった男性が、女性のことを恋愛対象として好きかと言われればそうではありません。妹や、犬、猫などのペットと同じように可愛いと思っているだけかもしれません。
仮にその男性が好きになって、アプローチをかけたとしても、実は、女性のことが恋愛対象として好きではなかったという可能性もあるのです。
心理③ 下心がある
下心のある男性は、自分の興味のある女性、可愛いと思う女性に対し、距離を縮める傾向があります。こういった人は、過度にボディタッチをしようとしたり、反応の良い女性に対しては、さらにアプローチをかけ、そして、あわよくば…という展開を望んでいる下心の気持ちが潜んでいるのです。
「自分のことが好きかもしれない」と勘違いをしてしまい、その男性のことを本当に好きになってしまうと、遊ばれて終わってしまう可能性が高いので、下心があるのかしっかりと見極め、警戒する必要があります。
心理④ 女性から好かれたい
女性から好かれたい男性は、女性から好かれたり、告白された人数によって、自分がステータスが上がると思っているプレイボーイの人が多く、女性であれば、手あたり次第に距離を縮めようとする傾向があります。
そうすることによって、女性が「自分のことが好きなのかもしれない」と勘違いさせ、男性を意識してくれる可能性が高くなり、女性からアプローチをかけてくるかもという考えが働きます。女性から好かれることで、「自分はモテている」と、自分に自信をつけているのです。
こういった男性は、女性のことが好きだから、親しくなりたいからという深い意味はなく、思わせぶりでとっている行動なので、勘違いをしてしまい男性のことを好きになってしまっても、実は男性にはその気がなかったという可能性も考えられます。
心理⑤ 寂しがり屋
寂しがり屋の男性は、なかなか女性と会えない、寂しい思いをしているという気持ちを素直に女性に伝えられない口下手な人が多く、その代わり、女性との距離を縮めるなどの行動にでるのです。
ですので、距離を縮めることによって、寂しさや不安から解消され、安心したいと思っているのです。男性は、女性と比べ、寂しい、不安だと思っている感情を女性には見せたくない人が多いです。それによって、男らしくない、頼りがいがないと思われたくないからなのです。
こういった男性は、下心よりも安心したいという気持ちが強いので、過度に拒否感を示してしまうと、男性を傷つけてしまう恐れがあります。
心理⑥ 好きな女性に嫉妬させたい
好きな女性に嫉妬させたい男性は、好きな女性を嫉妬させるために、わざと他の女性と親しげな雰囲気をだすために、距離を縮めている可能性があります。
こういった男性は、容姿が優れていて、女性のほうから好かれる自信のある人が多いです。残念ながらこの場合、男性には他に好きな人がいるため、距離が近いからといって恋愛対象になっているわけではないので、「自分のことが好きなのかもしれない」と、勘違いしてはいけません。
心理⑦ 元々距離感が近い
元々距離感が近い男性は、社交的な人であり、他人との距離が近いのが当たり前で、特に意識をしていない場合が多いです。
いつの間にか、距離感が近すぎて女性に嫌われたり、逆に、いきなり女性からアプローチを受けるようになる場合がありますが、男性自身は、女性との距離感が近いという意識がなく、なぜ、女性から嫌われてしまったのか、又は好かれてしまったのかという原因が分かっていません。
こういった男性は、男女問わず、ある程度近づかれても、全く不愉快に思わないタイプで、元々パーソナルスペースが狭い人であり、無意識のうちに女性に近づいてしまい、距離感がつかめていない人であると思われてしまいます。
「距離が近い」に関係するパーソナルスペース
男性のパーソナルスペース
男性のパーソナルスペースは、楕円形の領域を持っており、前後に近づくと不快感を示しますが、横に近づけば不快感を示す可能性は低くなります。これはもともと男性が狩りをする人種であったからだと考えられています。
しかし、これらは参考程度であり、実際は個人差があるでしょう。女性に慣れている肉食系の男性であれば、近づいても明るく対応してくれますが、女性に慣れていない草食系の男性ですと、なかなか距離を近づけても不愉快に思われてしまう恐れがあります。
女性のパーソナルスペース
女性のパーソナルスペースは、円形の領域を持っており、パーソナルスペースの領域が男性より狭い傾向が強いため、男性よりも女性の方が、他人に近づかれても不快感を示さない可能性が高いです。
女性も男性と同様に、個人差があります。明るく社交的な女性であれば、初めから距離を近づけても問題はありませんが、男性が苦手な女性や、人見知りで内向的な女性であれば、男性への警戒心が強いため、初めから距離を近づけてしまうと、心を閉ざしてしまい、嫌われてしまう可能性があるので注意が必要です。
パーソナルスペースの距離と関係性
アメリカの心理学者である、エドワード・ホールによれば、パーソナルスペースというのは、「密接距離」、「個体距離」、「社会距離」、「公共距離」の4つに分類できるとされています。これらはそれぞれ、相手との関係性によって、「他者の侵入を不快に感じる個人的空間」として定義されています。
「密接距離」とは、0cm~45cmの距離を指し、配偶者や家族との距離感であり、ごくわずかな人でしかこの距離まで近づくことは許されません。
すぐにでも抱きしめたり、ボディタッチなどの接触することができる距離ですので、すべての自分をさらけ出せるような関係でなければ、相手は相当な恐怖感や不快感を示すことでしょう。
「個体距離」とは、45cm~120cmの距離を指し、友人との距離感です。相手の表情をよく読み取ることができ、少し動けば接触できる距離であると言えます。
友人の中でも親友のように親密であればあるほど、近づいても不快感を示しません。異性の友人やまだ友人関係になったばかりの人では、あまり近づきすぎると相手が不快感を抱く恐れがあります。
「社会距離」とは、120cm~350cmの距離を指し、会社の人や目上の立場の人、取引先との距離感です。仕事としてコミュニケーションを取るために、相手の表情は読み取ることはできますが、細かい表情の変化までは分からない、ボディタッチなどの接触はできないという距離であると言えます。
「公共距離」とは、350cm~700cmの距離を指し、自分と相手との間には個人的な交流がないような他人との距離感です。複数の相手を見渡すことができ、公共の場や集団面接、講演会などでとられる距離であると言えます。
距離が近い男性への対処法
対処法① 男性と距離をとってみる
距離が近づいて来たら、1歩後ろに下がってみたり、男性との間に自分の荷物を壁代わりにして置いてみましょう。これにより、それとなく男性に対して不快感や嫌悪感をアピールすることができます。
男性も、距離を近づけても、女性が離れるということは、「自分に興味がないんだ」、「好かれていないんだ」という印象を持つため、女性と適切な距離を保とうとします。
対処法② 自分から話題を振らない
距離感が近い男性は、距離を縮めることによって、女性の意識を自分に向けたい、興味を示してほしいと思っています。
ですので、男性から話題をふってきても、「うん」、「そうなんだ」、「へー」など、そっけない返事をして、自分から話題をふらないようにしましょう。いちいち話を掘り下げて、笑顔で対応してしまうと、男性は勘違いしてしまうので、注意が必要です。
こうすることによって、男性に対して興味がないということをアピールすることができます。また、男性に対して、「自分に興味がない」、「この女性は取っ付きにくい」という印象を与えることができるので、今後、男性が近づいてくる機会も少なくなる可能性が高くなります。
対処法③ 心理的に威圧感を与える
男性が近づいてきて嫌悪感があるのに、それを自己主張できないという女性には、相手に心理的な威圧感を与える方法が有効かもしれません。
人間の表情や態度には、自分の本音が、無意識のうちに表れるものです。相手に威圧感を与えたいのであれば、表情で言うと、眉間にしわを寄せる、口がへの字に曲がっているなどがあり、態度で言うと、腕組みや足組み、貧乏ゆすりなどがあります
これらの表情や態度には相手に対して威圧感を与え、相手に不快感を与える効果があるため、近寄りがたい雰囲気を作り出すことができます。もしも、苦手な男性から距離感を縮められた場合にこういう行動をとってみると、男性も女性と距離をあけるように話すことを意識するかもしれません。
対処法④ はっきりと伝える
どうしても態度や行動で嫌悪感を示しても、男性に通用しないということであれば、相手の気持ちを汲み取るのが苦手、鈍感な男性であることが多いので、「人に近づかれるのが嫌い」、「なれなれしい人が苦手」など、近づかれるのが嫌であることを、男性にはっきりと伝える必要があります。
パーソナルスペースとは?距離が近い男性・人の心理や対処法!のまとめ
以上で、距離が近い男性の心理や対処法、パーソナルスペースについて解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。
パーソナルスペースは人それぞれ領域が異なり、相手との関係性によって、距離感が変化します。男性が近づいてくると、無意識のうちに、親しくない男性に対しては不快感や恐怖感を覚えたり、逆に好きな男性が近づいてくると、ドキドキ感を覚えるのです。
自分と距離が近い男性に対しては、いつの間にか意識してしまいますし、もしかしたら好意を持たれているかもしれないと錯覚してしまいます。ですが、男性からしてみれば、色々な思惑があって、あなたに近づいているのかもしれないので、注意が必要です。
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