人は誰しも先入観を持って生きています。固執した先入観の持ち主の人もいれば、先入観にとらわれない、柔軟な頭を持った人もいます。その違いはなんなのでしょうか。
あなたは先入観についてはっきり認識していますか?言葉は知っているけどぼんやりしたものかもしれません。ここでは先入観についてしっかり学び、先入観を持つ人の心理にも迫っていきます。もし邪魔な先入観なら捨てる方法もあります。
先入観とはなんなのでしょうか?これを学べば、あなたは新しい挑戦ができるかもしれません。
先入観の意味・類義語
フランスの合理主義哲学者、デカルトは、先入観について、「全ての不果実なものを一度疑え」と言っています。
先入観は「その対象において、間違った認識や正しくない評価や判断、その原因となる知識や枠組みなどのこと」を言います。
先入観の類義語は、
「既成観念 ・ 偏見 ・ 固定観念 ・ 思い込み ・ 決めつけ・色眼鏡 」などなど、あまりいい言葉が続きません。リカルドが捨てろと言ったように、とてもネガティブな考え方を言います。
先入観とはなんなのでしょうか。調べれば調べるほど、いい面と悪い面が見えてきます。人として正しい常識も先入観。人として間違っている考え方も先入観です。より良い先入観を持てるように、学んでいきましょう。
先入観と似た言葉との違い
似た言葉①:固定概念
固定観念というのは、先入観の中のひとつです。先入観の中でも、あなたの自由さを奪う最も厄介な先入観かもしれません。
固定観念は、これはこうだというものに対して、人が違うという言ったり、明らかに間違っているのに、それを頑としてこうだと決めつけてしまうことを言います。
例えばあなたがにんじんが嫌いだったとします。食べてまずかったかもしれないし、食わず嫌いかもしれません。
にんじんケーキにすれば甘くおいしいので食べやすいかもしれません。食べた時は生だったので、火を通せばおいしいかもしれません。ドレッシングをつければ味がつくので、また違った味が期待できます。
しかし、あなたはにんじんはまずいという固定観念ががっちり固まっているので、まったく口にしようとしません。ケーキにしたり、火を通したり、人が工夫したりアイディアを出しているのに、それを聞こうとしないのです。
これだけほかの方法があれば、どれかひとつ美味しく食べられるものがあるかもしれません。でも、固定観念が邪魔して可能性を潰してしまいます。
固定観念はとても厄介です。頑丈だしなかなか崩すことができません。そんな時は、徐々に時間をかけるのが大切です。そこで急に崩そうとすると、固定観念は余計固まってしまいます。固定観念をほぐすのはゆったりとした時間が必要なのです。
似た言葉②:偏見
偏見は否定的な言葉や出来事、思想などを聞いていると、それに偏った先入観が生まれることを言います。それが歪むと、偏見になります。
偏見は差別などにつながり、非常にネガティブな先入観のことを言います。全く罪のない人を偏見だけで迫害してしまうのも先入観の仕業なのです。
にんじん嫌いの人はいっぱいいますよね。にんじんは好き嫌いの中でも、最もポピュラーな食べ物です。最もポピュラーな物なので、にんじんがまずいという話をたくさん聞きます。何がまずいのか、情報もいろんな場所に転がっています。友人からにんじんが嫌いで、どれだけまずいかも生の意見を聞いたことがあるかもしれません。そうすると、にんじんはまずいという先入観が生まれます。
あなたは一度もにんじんを食べたことがないのに、周囲の意見から、美味しくないものという偏見を持ちます。食べて美味しくないものを、自分から食べる必要はないはずです。友達から聞いたまずいという話が経験値になってしまっているのです。
偏見は悪い先入観なので、なるべく無くした方がいいです。しかし、大衆の意見や多数派の意見が偏見を増長させている場合、集団で生きる私たちは、偏見の中で生きています。どうしても避けられない悪なのです。
自分の考えは自分だけのもの。正しいジャッジで判別できる強い心を持ちましょう。先入観を正しく使うには、正しい知識と強い心が必要なのかもしれません。
似た言葉③:思い込み
思い込みは、先入観を元に、ある物事はこうだと固く決めつけてしまうことです。経験値が悪く作用してしまうと、思い込みがあなたを邪魔します。
思い込みが激しい人は、いろんな方向で損をします。先入観が自分を追い詰めてしまうことにもなります。まだ起こっていない事象を自分の思い込みという想像力で、悪いものに広げてしまうのです。
例えば、自分の同僚に言葉がきつい人がいます。先日、この人に言われた一言にひどく傷ついてしまいました。あなたは、それによってあの人は私のことが嫌いなんだと思い込んでしまいました。
その人は元々言葉がきつい人で、誰にでもきっぱり物事を言います。びっくりしてしまうけど、とても的確なので、人から信頼されています。言葉はきついけど、とても優しく人情家なので、人が間違った方向に行こうとしたり、迷っていたりすると、その判断力で助けてくれる人なのです。この人は、あなたが迷っていたので、助けてあげようと思い、あなたに意見を言いました。あなたの為のきつい言葉だったのです。
きつい言葉をかけた人は、あなたを嫌っていますか?違うはずです。しかし、きつい言葉は嫌いな人に吐くという思い込みが、あなたのネガティブな思想を膨らませてしまいました。嫌われていないのに、あなたは嫌われていると思い込んでしまったのです。
このズレは至る所で起こります。とてもネガティブで損なだけなのに、思い込みが激しい人は先入観によって悪い方向に行ってしまいます。
思い込みからは、何も生まれません。偏った先入観は、あなたを縛り付けます。思い込みは軽くすることができます。もう少し柔らかい縛りをつければ、気持ちが楽になるはず。窮屈な中にいたら、窒息してしまいます。適度に先入観を緩めて、自由になりましょう。
先入観が強い人の特徴・心理
特徴・心理①:変化が怖い
先入観が強い人は変化が怖いという特徴があります。先入観が強い人は自分の生活の中にある一定のリズムがあります。それが崩れると、途端に調子が悪くなります。
何か新しいことを取り入れたほうがいいリズムが作れるのに、リズムが狂うという先入観から、なかなか挑戦ができないのです。
ルーティンに新しい変化を入れると、少しながらテンポが崩れます。変化を入れることで、いい方向に行くか、間違った方向に行ってしまうのかはわかりません。もしかしたら大きな失敗をしてしまうかもしれません。失敗をするかもしれないと恐れるのは、先入観の仕業です。そのため新しいことにチャレンジできないのです。
特徴・心理②:強いこだわり
強いこだわりがあり、その数が多い人ほど、先入観にとらわれてしまいます。こだわりの数と先入観は比例します。こだわりが強い人は、これはこれと決めてしまっています。黒い服しか着ない人が、真っ赤な服を着るのは勇気がいります。ましてや、それをこだわりとしている人は絶対挑戦しません。
強いこだわりはひとつのものに集中することを言います。こだわりを極めれば、その人の特技になります。でもこだわりが立派なものになるほど、他に手を出せなくなります。
こだわりが強くなると、これはこうであるべきという先入観が強くなります。赤い服が似合うかもしれないというチャレンジを、黒い服が似合うという先入観が邪魔してしまうのです。
特徴・心理③:多数派
多数決を取ったとして、たくさん手が上がったほうが優勢です。しかし、少数派の方が実は正解かもしれません。人は多数派の方が良いという先入観が刷り込まれています。
集団で生活すると、たくさんの人が一箇所に集まって生活を送ります。もしこのたくさんの人がどちらかを選ばなければいけない時、多数決をとりますよね。協調性、他の人の目、自分の立場を考えると、多数決で多数に票が入った方に賛同する方が有利です。少数派の意見を通すには、多数派の意見を少数派の意見に賛同させなければなりません。たくさんの労力がかかるかもしれないし、この集団の中で疎外されてしまう危険性もあります。
何かおかしいと思って生活していても、おかしい方が多数派の場合それに流されて生活してしまいます。少数派の意見は不利という先入観があるからです。もし、少数派の方が大正解だったとしても、先入観が邪魔をして、そちらの意見にすることができないのです。
特徴・心理④:常識が大前提
常識を覆すのは難しいもの。常識が大前提の人は、先入観が邪魔してなかなか前に進めません。常識は最も強力な先入観です。常識を壊さなくても、ほとんどのことはうまくいきます。
ほとんどの人は、常識を当たり前のことと思い、それにならって生活します。それに反したりすると、社会から外れてしまうかもしれません。
朝起きて仕事に行って帰ってきて寝る。それは常識と言えるかもしれませんが、守らなくてはいけないものではありません。
夜起きて夜仕事をして朝寝る人もいるかもしれないのです。朝起きて生活することが常識だったとします。でも夜起きて仕事をしたほうがより良い選択だったとしたら。あなたは今のリズムを崩してチャレンジしますか?
常識を覆すのはなかなか難しいです。社会で生活する限り、人は常識に縛られて生きています。その先入観を変えるには大きな力が必要なのです。
先入観のメリット・デメリット
メリット①:経験値の豊富さに安心する
先入観は経験値が多い人ほど、強いと言われています。経験値が高いことはいいことです。経験値が豊富だと不測の事態にも余裕を持って対応できます。
海外旅行に慣れている人が海外に行くのと、海外旅行に行ったことがない人が海外に行くのでは、経験値が違います。行ったことがある人のほうが、情報量が多いので、安心します。
この国は治安が悪くて嫌な場所だというのは、先入観です。治安の悪い場所ほど、屋台の料理が美味しいかもしれないし、他では見れない景色を見ることができるかもしれません。その先入観が、経験を邪魔してしまいます。でも治安が悪いという経験値のおかげで、治安の悪いところに行くという心構えができます。もしその美しい景色の場所がこの国で最も危険な場所だったとしたらどうでしょう。危険を冒してまで行きますか?
先入観は経験の邪魔をしますが、危険への対策にもなります。先入観が多い人はとても慎重。その判断があなたを救うかもしれないのです。
デメリット①:誤った判断
先述のメリットでは、先入観が安全への手助けとなり、危険を回避できました。しかし、その先入観事態が誤った判断だったとしたら。
先入観はそこで行動を止めてしまうことをいいます。AとBのプランがあったとして、経験値からAの方がBより良かったとします。先入観や周りの意見をも含めても、選択はAです。しかし、その先にCという最善策が待っていたとしたらどうでしょうか。
AとBという2択で解決してしまい、その先に待っていたCという選択肢を先入観が邪魔したことになります。Aというジャッジによって悪いことになってしまったら、それは誤った判断ということになります。
先入観はその先にある可能性をなくしてしまうのです。経験値がチャンスを潰してしまったパターンとも言えます。経験値を伴った先入観は強く、覆すのが難しいのです。
メリット②:安全
先入観は、経験値という豊富な情報量から、安全な道に導いてくれます。先入観はチャレンジや冒険を邪魔しますが、大きい失敗を防いでくれます。
新しいことにチャレンジするのはいいことです。その先にはより良いものが待っているかもしれません。でもそれには大なり小なりリスクが伴います。リスクなしでは新しいことにチャレンジできません。
先入観はそのチャレンジが間違った物だと教えてくれます。ここから先に行くと、危険な場所が待っていると、経験値から推測することができるのです。とてもいい景色という素晴らしいものが待っているのですが、そこに行ったあなたは命を落としていたかもしれません。
どれだけ美しい景色が見れたとしても、怪我をしたり命を落としてしまっては元も子もありません。先入観は安全という正しいジャッジに導いてくれます。
デメリット②:新しいことに挑戦できない
先入観は、安全を守ってくれますが、新しい挑戦の邪魔をします。安全なところにこもっていれば、危険に侵されることはありません。でも、そこにいつまでもいるといると、ずっとそのままです。
これはこうであるという先入観は、絶対ではありません。絶対ではないということは、少しでも可能性があるということです。美しい景色を見に行くと決意したあなた。そこは険しい山の上で、遭難などの可能性があります。先入観や経験値ではそこの山に登ることは、とても危険です。でもそこでしか見れない景色があったら先入観を超えてでも登る価値があるかもしれません。
すべて選択は自由で、ありとあらゆる可能性があります。どれを選んでも成功するかもしれないし、失敗するかもしれません。先入観や経験値が危険を回避してくれるかもしれないし、先入観が可能性を潰す可能性もあります。
先入観を捨てる方法
方法①:いろんなものに疑問を持つ
先入観を捨てるには、いろんなものに疑問を持ってください。自分の限界やこの世のルールなど目にするものすべてです。
まず、自分の嫌いな食べ物など、ハードルの低いものから疑問に持ってください。食わず嫌いの食べ物を口に入れたら、もしかしたらとても美味しいのかもしれません。それを先入観が邪魔してこれはまずいと判断してしまうのです。
なにかを疑問に持つということは、そのことに対して新しい可能性が生まれるということ。自分の中の可能性にチャレンジするきっかけになります。経験値が増えるので、世界が広がります。
食わず嫌いがあったら、なるべく軽いものでいいので食べてみてください。まずいかもしれませんが、新しい大好物ができるかもしれません。まずはこういった小さなものから始めましょう。それがだんだん大きくなれば、自分の幅がさらに広がります。
方法②:自分とは正反対の友達を持つ
あなたにはどんな友達がいますか?先入観強めのあなたは自分に合った似たような友達が多いのかもしれません。先入観を捨てるには、自分と違うタイプの新しい友達を作ってみてください。ものすごい年下や、異性の友達もありです。
論理的で生真面目な人は、感覚だけで生きているアーティストタイプの人と付き合うと、お互いの違いに相乗効果が出るはずです。全く違う考えでも、妙に馬の合う人がいます。そんな人が探せだせれば完璧です。同じタイプの友達より、より深い付き合いになるかも。
人は恋愛をするとき、全く違うものに興味を持ちます。違う遺伝子を本能的に探し出そうとしているのです。全く違う遺伝子を掛け合わせた子は、優秀だと言われています。本能的に優れた子孫を残そうと違う遺伝子の異性を探すのです。
異質な2人はぶつかり合い、新しい見方が生まれます。とことんそれについて議論し合うのもいいし、全く違う2人がぴったり合うのも爽快なはず。相乗効果で新しくいいアイディアが生まれます。
新しい交友関係は、あなたを成長させてくれます。新たな世界を見せてくれるのです。ひとつの世界に閉じこもっていないで、勇気を出して新しい世界を見てみましょう。タイプの違う友人はその第一歩の手助けをしてくれるはずです。
方法③:断捨離
自分に必要なもの以外、すべてバッサリ捨ててみてください。ものもそうですが、思考の断捨離は先入観を捨てる第一歩となります。
先入観は自分に役立つ先入観と自分を邪魔する先入観があります。自分に役立つ先入観はより安全に自分を守ってくれます。これは必要なものですよね。でも先入観の中には自分にいらないものもあるはずです。それを探し出して、捨ててしまいましょう。
断捨離は必要なもののみを残す選別の能力が必要です。何でもかんでも捨ててしまっては効果がありません。もし、自分の思想がごちゃごちゃなら、そこの整理からはじめましょう。それだけでかなりの効果が伺えます。
先入観を正しく作動させるには、いらないものは捨て、いい先入観だけを活用することです。ほかのいらないものは、思考の断捨離で捨ててしまいましょう。そうすればいろんなことがスムーズになるかもしれません。自分の優先順位を整理してからチャレンジしてみましょう。
方法④:本を読む
先入観を捨てるにはたくさんの本を読んでください。本はあなたにいろいろな知識を授けてくれます。学校で勉強しなくても、本があればある程度の知識は身につくのです。
本を読むと経験値が増えていきます。実際に行ったことがない場所でも、ここにはこれがあると知ることができます。そこへ行くことへの興味のきっかけになるかもしれません。1冊読むたびにどんどん経験値は増えていきます。100冊読めば、100冊分の経験値が身につきます。
でも、読みすぎて、それが選別できない人は、先入観が不利に働いてしまうかもしれません。経験値や知識には選別が必要です。自分にいらない情報はどんどん捨てていきましょう。そうすれば新しい知識が入る箱が生まれます。
本は部屋にいながらいろんな世界を見ることができる素晴らしいアイテムです。もしかしたらあなたは活字嫌いという先入観で、本を敬遠しているかもしれません。本嫌いの人は読めないからとか、寝てしまうなど、自分のボーダーラインを先に決めてしまい、本を手にとろうとしません。それはもしかしたら、自分に合った素晴らしい本に出会っていないからなのかも。もしそれに出会えれば、立派な読書家になるはず。
何事も挑戦です。本はあなたにいろいろなギフトをくれます。読まず嫌いの人は薄い本を1冊買ってみましょう。読書の世界にどっぷりハマってしまうかもしれません。
先入観にとらわれないコツ
コツ①:他人の意見を聞く
先入観にとらわれてしまう人は、他人の意見を聞くと、改善されるかもしれません。
他人の意見は自分の中に凝り固まった先入観を緩めてくれます。先入観は自分の中で育ちます。同じ項目の先入観でも男性と女性がいたら、全く別の考え方かもしれません。
あなたが凝り固まった固定概念や偏見によって苦しんでいたとします。どう考えてもそれは間違っているのにそこから脱却することができません。そういう時は、人の意見をどんどん聞きましょう。自分の中の先入観は、経験値が重なって出来上がったものです。
しかし、それについて別の意見を聞けば、違った見解の経験値が増えていきます。先入観は多数決で多い方の意見が優先されるように、他人の意見をたくさん聞いて積み重ねれば、自分が違うと思っていた物事の方が、多数派になるかもしれません。その瞬間、固定概念や偏見はもしかしたら間違っているのではないかと、思うことができるようになります。
人の意見は、あなたの背中を押してくれます。先入観とは反対方向に力強く押してくれます。人の意見は貴重です。どんどん聞いて、自分のデータにしましょう。
コツ②:視点を変えてみる
先入観にとらわれてしまったら、少しだけ視点を変えてみましょう。小さなことが大きなきっかけを作ります。
先入観にもいろいろありますが、比較的軽めの先入観の方が変えやすいですよね。軽めのものほど、融通が効くはず、それについて少し違う視点を取り入れてみるのはいかがでしょうか。
新しい視点を持つには、いろんなことを経験しなければなりません。たくさん本を読んで、その一節が、新しい視点を与えてくれる事も。友達との会話の中に新しい視点が隠れているかもしれません。
先入観を変えるには、様々な刺激が必要です。大きな刺激がきっかけでドカンと視点が変わってしまう事もあります。
あなたの中の先入観を吹き飛ばす、新しい視点に出会えたら、人生が変わるかもしれません。
コツ③:自分がいつも着ない服を着る
自分には黒い服しか似合わないと思っているとしましょう。この先入観のせいで、あなたのクローゼットは真っ黒です。女性なので、明るい色を着れば気分も華やぐはずなのに、また黒い服を買ってしまいました。
真っ黒な服しか着ないあなたは、友達も恋人もいません。でも、気になる男性がひとりいます。
彼に近づきたいのに、自分は女性らしさがないのできっとダメだと諦めてしまいます。しかし、あなたの中にある変化が生まれました。今まで、黒い服しか目に入らなかったのに、ほかの女性らしい色の服が着てみたいと思ったのです。
あなたは、勇気を振り絞って、淡い色合いの服を一着買いました。全て黒だと暗く見えるクローゼットに一枚の淡い色合いの服。黒はどんな色にも合うので、淡い色合いの服にぴったりです。
物事には、小さなきっかけが大きく作用する事もあります。1枚の淡い色合いの服が、彼女を根本から変えたのです。
何事も小さなことから、一歩踏み出してみましょう。大きな結果が、待っていてくれるかもしれません。
コツ④:常識を捨てる
思い切って常識を捨ててしまえば、先入観は一気に消し飛びます。
歴史上の偉人は、数々の常識をひっくり返して世界を作り変えてきました。今世界が平和なのは彼らのお陰でもあります。
日本はとても安全な国です。特に大きな事がない限り、命が脅かされることはありません。しかし、過去に遡ると、そこには日常的に死が転がっていました。
戦争は小さな子供の命を簡単に奪います。あなたの家族が兵隊となって、ほかの人の命を奪っていたのです。今あなたの世界では想像がつかないと思いますが、それが当たり前で常識だったのです。自分の心の中ではおかしいと思っていても、声を上げることは死を意味します。そんな時代が確実にあったのです。
その当たり前だった世界は、今ありません。昔の偉人がおかしいと思い、先入観を取り払い、常識を壊しました。それによってより良い平和な国が作られているのです。
常識を捨てることは、リスクを背負うことです。でも、捨ててしまえば、誰も知らない新しい世界が作れます。それがより良いものならば、試してみるのもありかもしれません。
コツ⑤:柔らかい体
柔らかい体や頭は、より物事を、円滑にしてくれます。身体が硬いと怪我をするように、柔らかい頭の方がより自由に物事を考えられます。柔軟なので、トラブルにもすぐ対処できます。
柔軟な頭を持っていても、先入観がどんどん入ってくると、硬い頭になってしまいます。先入観は、柔らかさを縛り付けるネガティブなものなのです。
先入観を捨てて整理すれば、スペースが生まれ、より柔らかい頭になります。柔らかい頭を作るには、程よいスペースが必要なのです。
スポーツには準備運動が必要です。よりしなやかな動きをするために、身体を柔らかくするところから始めます。あなたの頭も、最高のパフォーマンスのために、柔らかくしましょう。
コツ⑥:あまり深く考えない
新しいことをするには、勢いが必要です。すぐに動けない人は、先入観があなたを縛りつけ、動けなくしてしまっている可能性があります。
深く考えてから動くことは大事です。より危険な物事に挑む時、何も考えずに進めたら、必ず怪我をします。事前調査をしっかりして、あらゆるトラブルを想定し、しっかりトラブルシューティングをした物事はうまく進みます。大きなトラブルが起こっても、事前に備えておけば、対応できます。
しかし、物事によっては深く考えすぎることによって、全く動けなくなる場合もあるのです。ネガティブな考えは、あなたの自由を奪います。誰でも失敗は怖く、あなたの築き上げてきた大きなものを壊してしまうかもしれません。でも、これを壊してしまえば、より良い物事が待っている。それが確信に変わったら、すぐに動きましょう。すぐ動けば、不安に悩む時間もありません。じっくり考えていると、いい事も考えられますが、悪い事も思い描いてしまいます。
いいアイディアを思いついたら、即行動してみましょう。怖いかもしれませんが、それがあなたを大きく成長させてくれるかもしれません。失敗しても、また次があります。しっかり前を向いて、先入観を捨ててしまいましょう。
先入観は、未来のために捨てましょう
先入観は良いものは少し、しかしほとんどがネガティブなものです。これさえ捨ててしまえば、新しい自由な発想が生まれます。
あなたの頭を柔らかくしてくれるかもしれないし、あなたを苦しみから解放してくれるかもしれません。
よくない固定観念や偏見はすぐに捨てましょう。その選別があなたの未来への第一歩かもしれません。より良い未来のためには、常識を捨てましょう。思い切ったあなたの行動が歴史に残るかもしれません。
勇気のある行動の前には、先入観を捨てましょう。恐怖を乗り越えれば新しい美しい世界が目の前に広がっています。
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