ものごとに対しての意欲は感じられず、提出物はいつも期限ギリギリ。そんなだらしないイメージのある「ぐうたらな人」ですが、彼らはなぜそんなにダラけてしまうのか。ぐうたらな人の特徴や心理をまとめました。自分自身がぐうたらで、改善したいと思っている方も必見です。
ぐうたらしてしまう自分を変えたいあなたへ
提出物はいつも期限ギリギリ。出社は毎日遅刻の寸前。いつも手を抜きたがり仕事に対しての意欲もあまり感じられない。でも最低限の仕事はきちんとこなす。「追い詰められないといまいち集中できなくて…」そんな言い訳をしながらもマイペースなぐうたらな人。 この記事ではそんなぐうたらな人の特徴や性格をご紹介します。周りにいるぐうたらな人とうまく付き合うために、ぐうたらな自分を変えたいと思っているあなたに。参考になれば幸いです。
ぐうたらの意味とは?ぐうたらする人ってどんな人?
「ぐうたら」には、『気力に欠けていて、すぐ怠けようとすること。ぐずぐずしていて働く気力のないさま』という意味があります。 ぐうたらする人とは、仕事に対する意欲を見せなかったり、手抜きをしようと考える人のことを指します。そして周囲の目を気にせずにぐうたらな態度を貫くことができる、我が道を行く人です。
ぐうたらな人の特徴
なんとなくだらしない印象を受ける、ぐうたらな人。ぐうたらな人には実際にどんな特徴があるのか、まとめてご紹介します。
ものごとは期限ギリギリまでやらない
先送りするクセがあり、なにごとも期限ギリギリまで手をつけないのがぐうたらな人の特徴です。例えば夏休みの宿題を休みが終わる直前までやらなかったり、レポートの提出期限当日になって提出したり、といったことです。 ギリギリまでやらないので見ている側がハラハラするほどなのですが、ぐうたらな人は「追い詰められないとやる気が出ないんだよね~」などと全く気にしません。
極力手を抜きたがる
ぐうたらな人は仕事に限らず、何事にも手を抜きたがります。干してある服を収納せずに必要なときはそこから持って行ったり、部屋を掃除するときは見える所だけ掃除します。
自分の作業量は把握している
以外にもぐうたらな人は作業時間の見立てが上手いです。ぐうたらな人は提出物は期限ギリギリに出しますが、やらずにすっぽかす訳ではありません。「ギリギリ」間に合わせます。それは裏を返せば、自分の作業スピードを正確に把握しているということになります。 期限ギリギリまで手をつけないのは、ぐうたらな人にとって今すぐに片付ける理由がないからです。決して仕事自体が遅いのではなく、始動が遅いだけなのです。
生活リズムが崩れがち
ついつい夜更かししてしまったり、休日は夕方まで寝ていたり。ぐうたらな人の生活リズムは崩れがちです。
急な予定変更に対応できない
ぐうたらな人は何事もギリギリで済ますので、急ぎの仕事や締め切りの前倒しなどの急な予定変更に弱いです。ぐうたらな人の予定はあくまで「予定外が起こらない前提」で組み立てられているので、このような事態に陥りがちです。 ただその時はあくまで予定外の一回きりのハプニングなので、次回から前倒しでものごとを片付けるかというと、そうではありません。次回もギリギリです。
ぐうたらな人の性格
ぐうたらな人はなぜ、ぐうたらしてしまうのか?どんな性格だからぐうたらな行動にでるのかを考えてみます。
無駄が嫌い
ぐうたらな人は極度の面倒くさがりで、無駄なことも嫌いです。干してある服を収納しないでそのままなのも、見えるところしか部屋を掃除しないのも理由があります。 そこには、「どうせ着るのに服をたたむ時間が無駄」「部屋はすぐに汚れるのだから隅々までやるのは無駄」という心理があります。周囲にどう思われようと、それはぐうたらな人にとっては無駄な行為なのでやりたくないのです。 無駄が嫌いなのは仕事も一緒です。ぐうたらな人はいつも期限ギリギリまで動かないのでだらしない印象が強いですが、仕事自体の効率は良かったりします。いい意味でも悪い意味でも、自分が無駄だと思う事は徹底してやりません。
間に合えば一緒
ぐうたらな人がいつもギリギリなのは、「間に合えば一緒」と考える性格だからです。たとえば、ぐうたらな人が2日あれば終わると思っている仕事があるとします。締め切りが7日後です。 それならばぐうたらな人は、いますぐ仕事に取り掛かって2日後に終わらせようが、5日後に取り掛かって締め切り当日に提出しようが、間に合えば一緒と考えるのです。待ち合わせの場合も同様で、15分前に待ち合わせ場所に着いても、30秒前に着いても時間に間に合えば一緒なのです。 それはぐうたらな人が急ぐ理由がないと判断したためで、急ぐ理由があるなら別です。レポートの提出締め切りが4月5日だとします。ぐうたらな人は4日に大好きなアーティストのコンサートに行く予定です。 このとき、4日のコンサート後にレポートに取り掛かっても間に合わないと判断したならば、3日までに提出できる予定を組むのです。その気になればやれるのに、自分なりの急ぐ理由が見つけられないと手をつけない。「やればできるのにやらない」のがぐうたらな人の性格です。
100点を目指さない
なにごとも100点を目指していないのがぐうたらな人です。手を抜くけれども及第点は超えるように調整します。 ぐうたらな人は、テストの合格点が70点以上だとすれば70点を目指します。テスト範囲の8割以上を片付けて、「これだけやれば70点以下はないだろう」と判断したなら、残りは手を抜いて終わらせます。 ぐうたらな人にとっては合格点をクリアすることが重要であって、より良い点数を取るかどうかにはこだわりがありません。
自分の欲求が最優先
ぐうたらな人は、やらなければいけないことがあっても自分のやりたいことを優先します。読みたい漫画があれば、翌日仕事や学校があっても夜遅くまで読んでしまいます。ぐうたらな人にとって睡眠より漫画の続きが気になったら、漫画優先なのです。 優先順位をつけて片付けた結果、仕事や勉強が一番最後になってしまった。ということです。ぐうたらな人は何に対しても無気力なのではなく、自分の興味があるもの「だけ」にしか積極的な姿勢をとらない性格なのです。 その代わり、自分の興味があるものには驚くほどの集中力を発揮します。
ぐうたらな人と頑張る人の心理的違いは?
手抜きが好きなぐうたらな人と対極に位置しているのが、何に対しても前向きに頑張る人です。「ぐうたらな人」と「頑張る人」、両者にはどんな心理の違いがあるのでしょうか?比較して考えてみましょう。
完璧主義者かどうか
ある程度のレベルに達したらそれでいいと思うぐうたらな人に対し、頑張る人は何事にも妥協を許しません。頑張る人は常に最善を尽くし、100点を目指します。提出物も「万が一」があっても期限に間に合うように前倒しで片付けます。 頑張る人は部屋の掃除も毎回すみずみまできれいにするでしょう。頑張る人は「やるべきことに最善を尽くす」タイプ。ぐうたらな人は「こなせればそれでいい」タイプなのです。
責任感に差がある
自分の欲求に勝てるかどうかがぐうたらな人と頑張る人の違いです。やらなければいけないことへの責任感があるかどうかです。 頑張る人は自分のやりたいことがあっても、任された仕事などの「任務」優先で片付けます。ぐうたらな人は「自分のやりたいこと」が優先です。なので、ぐうたらな人は次の日仕事に支障があっても夜更かしをしてしまうのです。 自分の欲求に勝てる精神力があるかないか、両者の責任感がこの違いを生んでいます。
周りの目を気にするかどうか
ぐうたらな人と頑張る人では、周囲の目を気にするかどうかにも違いがあります。頑張る人は周りに注目されるためや期待に応えるため、積極的に行動します。それに対してぐうたらな人は周りの評価など気にしません。ここでもやっぱり自分の気持ち優先なのです。 ぐうたらな人はなにごとも「それなりに」過ごせればいいので、他人の注目を集めることにメリットを感じません。
向上心があるかどうか
向上心がありなにごとも精力的にこなす頑張り屋に対し、ぐうたらな人はなにごとにも消極的です。ぐうたらな人はどんどん仕事を覚えてバリバリ働くことよりも、それなりに仕事をこなして、早く家に帰ってくつろぎたいのです。
危機感があるかどうか
危機感があるかどうかも関係します。頑張る人は危機感があるので、できることはなるべく早めに片付けて、時間に余裕をもった行動を心掛けます。ぐうたらな人は危機感がないため、「備える」ことを怠ります。 ぐうたらな人は、予定外が起きても対応できないくらいに、ダラダラすることに時間をつかってしまいます。
ぐうたらな人をやる気のある頑張り屋に変える7つの方法
「ぐうたらな人の特徴や心理はわかったけど、ぐうたらを治すにはいったいどうすればいいの?」という方へ、ぐうたらな人を頑張り屋に変える方法をご紹介します。
規則正しい生活を心掛ける
ぐうたらな生活を抜け出すために、規則正しい生活を心掛けましょう。毎日〇時に必ず寝る。待ち合わせ時間の10分前には到着する。期日の2日前には提出する。自分の気持ちに従って動くのではなく、自分の中でルールを決めて、ただひたすらそれに従うのです。 いつ動けば間に合うという、ゴールからの逆算で予定を決めるのではなく、自分ルールに従うスケジュールでとにかく動いてください。全てをルーティーン化するのです。
面倒なことからやる
今までは嫌なものを最後に残すやり方でしたが、これからは嫌なものから片付けるようにしましょう。行動の優先順位を逆転させるのです。いきなりは難しいかもしれませんが、徐々にクセをつけていきましょう。
宣言してすぐ動く
自分ひとりではどうしても手を抜いてしまうのなら、「これから〇日までにこれをやる」と周りに宣言してしまって、すぐに動かざるを得ない状況を作るようにしましょう。宣言を達成できなければ罰ゲームなど、甘える自分を奮い立たせるルールを決めましょう。
一日を振りかえる
今日やったことをメモして、一日を振りかえることを習慣にしましょう。日記でもいいです。そのとき一日の中でダラダラしてしまった時間がないか、確認しましょう。無駄にしてしまった時間を可視化して、把握するのです。 今まで特に意識していなかっただけで、一日に何時間もぼーっとしていた。ということがあれば、行動パターンを見直してだらだらする時間をなくしていきましょう。
目標を決める
ぐうたらな人がだらだらしてしまう理由の一つに、向上心がないということがあります。現状維持を望む性格なので、なれた仕事ばかりになってしまい油断してしまいます。自分で目標を設定して、先の読めない新しいことにチャレンジしてみてはどうでしょうか? やるべきことが増えれば先の計画を立てなけければスケジュール管理もしなくてはいけませんし、一日のやることを把握して計画的に動くことができます。
危機感を持つ
ぐうたらな人はギリギリまで怠けるため、なにごとも時間に余裕がありません。これは、「もし今ここでハプニングが起きても対応できない」という危機感が欠けているから起こることです。 ぐうたらな人は、トラブルが起こった際の具体的なダメージを想像しないのです。危機感を持つためには、起こりえるトラブルをいくつか予想し、紙にメモします。 メモしたトラブルが全て起こる可能性は低いですが、その中の一つだけ、実際に起こったとしても十分に対処できるようにスケジュールを組むのです。そうして備えるクセをつけるだけでも、ものごとの始動は早くなります。
だらけてしまう環境を捨てる
ぐうたらな人の枕元(もしくはテーブル)には、スマホ・漫画・リモコン・飲み物のペットボトルなど、ぐうたらできるような環境が整えられています。休日は布団から出ないでそのまま過ごしてしまいがち。 これはいちいち取りに行く時間を省いた「効率化」の結果になるのですが、まずは漫画を本棚にしまい、ペットボトルは冷蔵庫に入れましょう。手元においていいのはスマホとリモコンくらいです。ぐうたらしてしまう人は、まずはこのぐうたら環境をなくしましょう。
ぐうたらな自分は変えられる!
ぐうたらな人についてご紹介してきました。ぐうたらは治らない性格ではなく、ものごとの始動を少しだけ早くして、危機感をもって動くように心がければすぐに改善されるものだと思います。 自分のぐうたらさを自覚しているあなたならきっと大丈夫。まずは、できる事からコツコツと。頑張っていきましょう。
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