くどいと周りに言われていませんか?もしそうなら、なにを指摘されているのでしょう。普段他人に対して、善意でしてあげている言動や行動が多いかなと感じている人は少なくはないでしょう。そんなあなたに、くどい人の性格から話し方、文章までをご紹介します!
くどい人とは?くどい人のイメージ
若い方はご存知ないかもしれませんが、一時期これを武器に活躍されていたタレントさんがいましたね。 あなたの周りに、会話の中で話が長いなと思う人や、説明や言葉の繰り返しが多いと感じる人いませんか?まさにくどい人の代名詞です。
うまく説明しようとしてくれているのかな、普段から心配性で気づかってくれているのかな?と、聞き入れながらこちらもいろいろ考えてしまうことありますよね。話がどんどん長くなり、結局何だったのか聞き手側が困ってしまうこともあります。 嫌なイメージがつきまといますが、くどいといっても善し悪しがあります。今回はくどい人の特徴や心理、付き合い方についてまでをご紹介していきます。
「くどい」の意味
「くどい」という言葉は、引用する相手や場面において、そこそこキツイ言い方にも聞こえたりするので、指摘にくいものです。 類語には、「しつこい」「鬱陶しい」「あくどい」「どぎつい」などがあります。主に北陸地方で、よく使われている方言としては、「味がくどい」と用いられています。味覚で、しょっぱいや塩辛いことを表現するときに用いられるそうです。 「しつこい」や「うんざり」、と比べると、似たような言葉の部類の中でも最上級に近い言い方かもしれません。そう考えると、話し方だったり内容もそうですが、ルックスや味まで「くどい」という一つの言葉でさまざまな言い回しができますね。
くどい人の性格とは
くどい人の性格とは一体どういったものなのでしょうか。悪いイメージばかり先行しますが、実際はそうではない一面もあるかもしれません。相手や周りのことを気づかいすぎたゆえに表れる、思いやりからも少なからず影響しているのではないでしょうか。 できれば端的に相手や周りへ状況に応じた言葉で伝えられることがベストです。まずは、くどい人の性格パターンからご紹介します。
性格:くどい人は心配性
自分の話や説明に自信がなく、うまく話せないことを自ら認識しているため会話が一方的になり、しつこいと捉えられます。 うまく話せないことに気持ちは焦り不安になっているので、探り探り同意を求めながら話しているのです。そこには、当人の気配りや思いやりも詰まっています。 それは親子や学校、会社、関係性や場面によっても大きく違います。心配性な親は子供に、表面的にはいつものしつこい小言を何度も繰り返し言っているよくある光景ですが、心より心配している内情も秘めています。
学校の先生も大半は、生徒のことを思い嫌な役回りを請け負っています。会社の上司と部下の関係も同様で、再三しつこく同じ内容の連絡事項を確認したり、くどくど指示を言いつけたりします。 いずれにしても、毎度話したいことの整理をつけず思いのまま会話を進めてしまう準備不足や、性格からきていることには変わりません。
性格:くどい人は自己愛が強い
何度も注意や指示をしている自分が好きで、周りより優位性を求めています。しつこく繰り返しながらも、自分はあなた達より上だと受け入れさせるのです。 年齢や立場がよわい人へ、自慢話や武勇伝を交えながら、クドクド注意や説教をするのも性格の特徴です。相手が理解と納得をするまで、あれこれ手をかえ何回も何日も続くでしょう。 相手へのしつこい注意や説教は、自己の満足を充たし、他人を犠牲にして自分に対しその都度の確認作業も含まれているのです。
性格:くどい人は執着心が強い
くどい人は一つの物や事はもちろん、人に対しても執拗に執着するという性格もあります。言葉だけ聞くと、あまりよいイメージは浮かびません。 正しい方向に影響されていれば、「しっかり者」や「頼りがいがある」と呼ばれます。あの人は色んな部分に目配りや気づかいができる、と安心されます。ただし、これが行き過ぎたものに変質していくと、くどい人へ様変わりするのです。
過去に会話の中で、自分が経験した失敗や屈辱などを忘れずはっきりと記憶しています。場合によっては他人をもう信用していないかもしれません。 これが作用しネチネチと執拗に、相手を考えず話に夢中になり、自分自身に問いかけるような独りよがりの会話になるのです。ここでいう、しつこいやくどい人といわれるこの性格は負のイメージしか付き纏いません。
くどい人の心理とは
くどい人の心理とは、性格からなのか、あるいは負の経験が蓄積され開放されたものでしょうか。普段わたしたちは、特徴や性格だけで人格を決めつけてしまいます。 心配症の心理は、強迫性障害という心の病に発展する可能性も潜んでいます。あなたや周囲を見回しながら、ご覧ください。奥底の秘めた心理へ一歩踏み込みご紹介します。
心理:くどい人は相手を心配しすぎてくどくなります
くどい人の心理は、常日ごろから何事に対しても自信がありません。もちろん自分自身にもです。言うまでもなく心配症になってしまうのも、当然といえます。心配しすぎるがあまり、不安にもなります。 不安の本質はやはり、上手く話せないことを自覚しているところでしょう。会話している最中、この話、相手は理解してくれるかな?興味を示してくれているかな、会話が途切れてしまったらどうしよう、など頭の中は動揺や憂慮でオドオドしています。
聞き手側の反応や態度を探りながら、分かりやすく十分に伝えようとすればするほど焦りと不安で早口になってしまったり、何度も同じ内容を繰り返すので話の糸口からいつまで経っても結論に至りません。 相手への気づかいからも心配症は表れます。良かれと思いしている気づかいも、心配しすぎてくどくなります。あまりにも行き過ぎると、おせっかいや迷惑がられ周りに不快感を与えてしまいます。
心理:くどい人は執着心があります
くどい人の心理は、自分を理解し受け入れてほしいと考えているはずです。会話の流れで聞き手側と共通認識がない話題であっても、何度も同じ言葉や会話を繰り返したりします。 脳裏や心の奥底の記憶には、過去に経験した失態がコンプレックスとなっています。その出来事を挽回するために現実の会話と重ね、しかしまた思惑から逸れ、しつこく、くどい人へ展開することもあるのです。
逆に自分が他人へしてあげたことも明確に記憶しており、いつまでもしつこく恩義を主張し、振りかざしながら見返りを要求します。自分にとって理想の、話すことが上手い人に対しての嫉妬心や、憧れもあるでしょう。かといって、自分の非や欠如を決して認めません。 この負の連鎖が続くかぎり、くどい人の執着は依然として変わらないでしょう。
くどい人の特徴:話し方や文章
くどい人の話し方や文章とは、一体どんなものを指すのか性格や心理によってもさまざまです。話し方と文章に共通して言えるのが、長々と無駄な言い回しや言葉の繰り返しが多すぎるのです。 文章の書き方でよく引用される、いつ、どこへ、誰と、なぜ、なにを?うまくこの技法に話したいことや綴りたいことを落とし込めば、明白に従来とは違うあなたへ変貌するのではありませんか?
くどい人の話し方
あなたは周りから冗談でも、話が長い!と言われることありませんか?それは、くどい話し方の人へと既に片足を突っ込んでしまっている状態かもしれません。自分は大丈夫、と思っている人ほどよくご覧いただき、普段の日常を再確認したほうがいいですね。
同じことを繰り返し話す
くどい人の性格や心理面でも述べましたが、繰り返し同じことを話す人に総じていえるのは、そもそも結論に至るまでに話が長いということです。 話したいことに執着しすぎるがため、聞き手側がどう感じているか、反応を気にもしないタイプに多いのです。同じ言葉や説明を反復したり、話の糸口から一向に会話は進みません。
例えば、「○○へ○○さんと行った」くどい人の話し方は、この冒頭の話だけで会話を膨らませようとします。場所の説明と誰の詳細を長々と饒舌に気分よく話し、状況を解説し掘り下げ繰り返します。続いて、いつ、なぜ、何をしにを話すのですが、この時点でもう相当な時間が経過しています。 会話の内容はどんどん薄っぺらくなり、聞き手はうわの空でうんざりしています。すでに冒頭の話は記憶にないでしょう。これではいつまで経っても、本当に話したかった結論や結末にたどり着きません。
結局何を伝えたいのか分からない
話すのがうまい人は結論を先に、かつ簡潔にまとめます。聞き手側の表情や、ちょっとした仕草も決して見逃しません。 このタイプもそれなりに反応を見ているのですが、どちらかというと不安で探っているといった方がいいでしょう。うまく話せるか心配が行き過ぎるゆえ、話していることに自信がなく不安に陥るのです。
話したいことを事前に整理していないため、内容の後先もチグハグで会話の導入からつまずきます。例えば、「○○へ行った」続いて、「○○さんと行った」、物事を断片的に話すうちに聞き手側から、いつ?何をしに?と質問がきだして、当人は焦りあたふたします。 自信がなく思いのまま話しているので、内容とは全然関係のない話題へ急に逸れたりするのです。すると話を元に戻そうとループし、その結果なにを話していたのかさえ忘れてしまいます。きっと聞き手側とお互いにでしょう。
くどい人の文章
くどい人の文章は、とにかく長いです。思いのまますべてを詰め込むので、どうしても長々と綴ってしまいます。SNSなど発信をメインとするツールはそれでいいですが、とはいえ文字数にも限りがあります。「送ってくれたメール、長くて途中で読むの断念した」となりかねません。 日常からビジネスまで、自分の文章に落とし穴はないか検証しご覧ください。
くどい人は必要のない言い回しが多い
くどい人の文章には、必要のない無駄な言葉や表現が数多く含まれています。話し方の特徴と同様に、書きたいことが決まっているのにその時思いつくまま綴りたいだけ盛り込むのです。 ダラダラとした文章で必然と文章は長くなり、読み手側からすれば読む気が失せてしまいます。誰に対して書いているのか理解できず、読まれることなくスルーされてしまう可能性もあります。
最後まで書き終えたら一度読み直し、一つの文中に同じ言葉を何度も用いていないか、必要のない文言は躊躇なく削ります。文章の長さにもよりますが、目安は3分の1程度です。削ればいいわけではありませんが、必要と感じればあとから足せばよいのです。 クドクド無駄な言い回しが多い文章は、読み手を不快にさせ時間と労力を奪ってしまうことになります。
くどい人は結論がなく不明瞭
くどい人の文章で特徴の、最後まで読んでも結論はなんだったの?となることが多々あります。冒頭から文末まで、クドクド無駄な言い回しや繰り返しの言葉ばかりならべ核心へと迫らない内容です。読み終えたあと、逆にこちらから論点を尋ねないと解決しない文章になっています。 読み手は非常に不快で、モヤモヤした気持ちで文章を読み返します。不明瞭な文章にならないよう伝えたいこと結論を文頭へもっていき、そのあとで理由と解説をします。明日や次回で済む内容を含むなら、軽くふれるだけに押さえましょう。
くどい人との付き合い方とは
くどい人との付き合い方は、どう向き合っていいのか非常に難しいですよね。あなた自身の時間や労力を費やさねばいけないからです。こちらからの合いの手や話への同意など、そもそも熱量に相違があるのですから疲れることばかりです。
付き合い方:くどい人へは理解していますと相槌を打つ
こちらからなにを言い返しても聞き入れません。納得していないとしても異論はとなえず、理解していますよ、と要所に相槌を打ちながら会話に同調します。異論はとなえず、相手は気分よく話していますので、それだけで十分満足するのです。
付き合い方:くどい人との話は途中でさえぎる
会話の先が見えなくなったときに有効な方法です。話に同意しながらも途中でさえぎり、こちらの意見や主張を述べましょう。ヒートアップしていた当人も、我に返り一旦落ち着きをみせます。くどい人は単純なので聞き手とともに会話自体を振り返り、こちらはタイミングを見計らい訂正も促すのです。
付き合い方:くどい人との話は時間を空ける
一旦席を外したり、用事を思い出したりする行動にでましょう。当人は、いつまでも話を聞いてくれると思い込んでいます。頃合いをみて、こちらからごく自然にあっさりと切り上げます。このとき、上下の関係性と今後の付き合いを考慮し、失礼な態度にならぬよう細心の注意をはらいましょう。
自分がくどい人と言われた時の対応
くどいと言われた瞬間は、感情的にならず一旦落ち着きましょう。他人にくどいと言われるのは、それなりにショックなものですよね。あなたが初めて言われたのなら尚のことです。 反論したいこともあるでしょうがグッと堪え、「そうなんだ」と、話を終わらせましょう。すぐさま、「どこが、どういう風に!?」と異論をとなえること自体が、本当のくどい人になってしまいます。 くどいと言われた時点の前後を振り返り、言われても止むを得ない人になっていなかったか見直すのです。しつこく同じことを繰り返し話していないか、長々と話していたなと感ずるなら、相手への迷惑や苦痛も熟慮し自分の難点を素直に受け入れましょう。
相手構わず自分の思いのままいつも話していないか、あまりにもくどいと相手は、あなたに信用されていないと疑念を抱いてしまいます。 全て話したいとしても、聞き手は所々と要点しか記憶に残りません。性格は変えることがなかなか難しいですが、話し方や言い回しなどは工夫ひとつで劇的に変化します。 普段の口調や語気にもメリハリをつけ、話したい部分にだけポイントをおくクセをつけましょう。相手のためにしつこく注意したり、アドバイスと良かれと思いしていることが多いため、自分ではくどい人となかなか気づきにくいものです。
くどい人になる可能性はあなたにも
話の内容によっては、あなたをくどい人と思っているかもしれません。くどい人と言われた時の対応編で述べたように、「どこがどういう風に!?」ではなく、「ここがよくなかったんですよね?」と、反射的に素直な気持ちで返せれば一番ベストではないでしょうか。
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